"A city should be a place where a little boy walking throug its streets can sense what he some day would like to be."
Louis I. Kahn 1973
「都市とは、その通りを歩いているひとりの少年が、彼がいつの日かなりたいと思うものを感じとれる場所でなくてはならない。」
ルイス・カーン 1973
設計するという仕事
みなさんは家を建てるぞと考えたとき、まずどうしますか?
住宅展示場へ行く、ハウスメーカーの営業の人を呼ぶ、知り合いの工務店や大工さんに相談する・・・。しかしそれ以外にも設計事務所に相談するという方法があることをご存知ですか。
ハウスメーカーや工務店、大工さんは家をつくることが仕事ですが、設計事務所は文字通り家を設計することが仕事です。実はその設計をするという行為こそが一番時間をかけなければいけないくらい大切なことなのです。
敷地に立てば、どこから吹く風が心地よく、どの方角からの太陽の光がうれしいか、地盤は大丈夫かなど、新しい建物のイメージを膨らませ、そこでの暮らしを思い描くことができるのが建築家の能力です。そのイメージをさらに膨らませ、様々な問題を解決しながら実際に家が建つように考えることが設計するという仕事なのです。
設計事務所に頼むとなんだか高くなりそう、と思ってる方も多いでしょうが決してそんなことはありませんよ。限られたお金の中でいかに工夫して良い家をつくるか、施主の味方となってお金のことを考えるのも設計という仕事のひとつなのです。
素材について
日本にはたくさんの樹が生えています。伝統的に使われてきた畳や障子、漆喰や土壁など自然な素材がたくさんあります。なるべくそういった自然な素材を選んで使いたいですね。もちろん、最新の技術や素材もうまく取り入れながら。
エネルギーについて
工法を工夫したり、断熱性能を高めることによってより少ないエネルギーで快適な室内環境をつくりだすことは十分に可能です。太陽の光や地下水などを利用して、できるだけ石油や電気に頼らなくても生活できる努力をしていきたいと思っています。
目指す空間
いつもやさしく包んでくれるような空間、のびのび手足を広げたくなるような空間、静かに声をひそめ集中したくなるような空間、創造力がわきたつようなクリエイティブな空間。空間にはいろんな空気と時間が充ちています。そしてその空間をつくるのは人間です。
そこでの暮らしや時間がわくわくするような、楽しくなるような空間を、家をいっしょにつくりましょう。
相談したいときは
この敷地にはどんな家を建てることができるのか、こんな家を建てるにはどんな敷地が適しているのか、新築を考えている方はいったい何から手を付けていいのやら分からないことだらけでしょう。
子どもが大きくなったので子ども部屋をつくりたい、子どもが巣立ったので子ども部屋を趣味の部屋にリフォームしたい、年を取ったのでもっとこじんまりと暮らしたい、家族が増えたのでキッチンを広くしたい・・・。思いはあってもそれがはたして可能なのかどうかさえも分からない。
しかし、どんなに難しい要望であっても必ず何らかの解決策は見つかります。建築家に相談することで目の前がパッと明るく開けた気持ちになること間違いありません。