内子の書斎/mzhr

 

内子町の古い町並みの中ではなく、そこから山道をかなり登った雲の中に浮かぶような小さな集落に大きな母屋と蔵と離れのある民家がありまして、その蔵を改修して書斎にしました。嘉永5年という棟札が残るその蔵は築150年、小さな建物ですがすぐ側の山で切った木で骨組みをつくり、木の皮と細竹で屋根下地をつくり防水するという今の時代ではできない、憧れてしまうようなつくり方、佇まいをしていました。

ですので、そんな歴史に従い壁は土壁と漆喰、床と天井は杉板、建具も木製で、外壁は焼き杉、ゼロウェイスト(ゴミゼロ)のつくり方に挑戦しています。しかも杉材は地元内子産、大工さんも左官さんも地元の方、瓦まで内子焼きという現在の住宅事情を改めて考えさせられるような工事となりました。

壁面ほぼすべてを埋め尽くす本棚。こんな書斎欲しいなあと誰しも羨むような空間ができました。

所在地:愛媛県喜多郡内子町
構造規模:木造二階建て
延床面積:32平米
竣工年月:2021年2月